Little black cormorant (ミナミヒメクロウ)
2010/04/04 記
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●Little black cormorant ミナミヒメクロウ
クリーク沿いの対岸の木に止まっていた鳥のビデオを撮っていた。
そこへ突然バシャーと2羽の鳥が水面に舞い降りた。
目はカメラのスクリーンを見ており、うるさいなカルガモだろう、撮影中の鳥が逃げてしまうではないか、と腹立たしく思った。
ゆっくりと顔をクリークへ向けると、真っ黒な鳥が水の中にもぐっている。
カルガモ、とんでもない。
見知らぬ鳥だ。
あわてて、しかしゆっくりとカメラをそちらに向けて動画を撮影する。
● 南姫黒鵜?
たった数秒のビデオ。
基本になるのは写真。
カメラを写真モードにしてシャッターを切る。
が、数枚とったところで逃げられた。
この鳥、結構用心深い。
つるんでいる仲間に、ハラジロコビトウ(腹白小人鵜:Little Pied Cormorant)がいるが、こちらはさほどでもないのだが。
全姿を見てみる。
本当に墨を流したように黒い。
足には水かきがある。
あたりまえ、水鳥である。
● 「Flickr」より
図鑑で見てみる。
砂漠をのぞいてほぼ全域に生息しているようである。
● 「Australian Birds」より
和名:ミナミヒメクロウ:南媛黒鵜か?
名前が何ともいい「南媛」だ。
南媛ミカンというのがあったよナ。
ちなみに「ヒメ」は勝手「媛」にしただけ。
もしかしたら「南姫黒鵜」かもしれない。
こうなるとさらにいい。
南半球のお姫さま。
「色は黒いが、南洋じゃ美人!」
gagがそうとうに古い。
Wikipediaには「ヒメウ:姫鵜」が載っている。
『
ヒメウ(姫鵜、Phalacrocorax pelagicus)は、動物界脊索動物門鳥綱ペリカン目ウ科ウ属に分類されるウ。
アメリカ合衆国東部、カナダ東部、日本、ロシア東部の太平洋沿岸に生息。
』
これはどうも北半球のみに生息しているようである。
ということは、南半球に住む「黒姫さま」ということになるか。
なにしろ目玉がきれい。
透き通るように蒼い。
それだけでグーである。
名前のように「鵜」である。
あの長良川の鵜飼の鵜と同じである。
よって、サギのように上から魚を狙うということはない。
もぐって獲る。
Wikipediaから
『
鵜飼いでは、平底の小船の舳先でかがり火を焚き、光に集まってきた鮎を鵜に飲ませる。
鵜の喉には紐が巻かれており、ある大きさ以上の鮎は完全に飲み 込むことができなくなっており、鵜匠はそれを吐き出させて漁獲とする。
紐の巻き加減によって漁獲するアユの大きさを決め、それより小さいアユはウの胃に入 る。
』
つまり上の写真でクビの下あたりに紐を巻きつけることになる。
[◇]
ブルーレン橋の上からエサを獲っている黒鵜を見つけた。
この鳥、潜水泳法の達鳥。
一度、もぐると何処に出てくるかわからない。
カメラマン泣かせの鳥である。
● 50sec
● 30sec
[鳥誌page]
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