2010年11月2日火曜日

Grey Currawong (ハイイロフエガラス)

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● ハイイロフエガラス:Grey Currawong


 今年、異常にふえた鳥が2つある。
 一つはインド・ハッカ、もう一つはパイド・カラウオン。
 カラオンはカラス(ミナミガラス)のテリトリーに進出しており、カラスは追い出されている。
 この鳥、マグパイ系なので非常に声がいい。
 カラスのカーカーより陽気であり、声については申し分ない。
 カラスの異常繁殖よりは歓迎できる。
 近寄ると逃げるが、今年はぎりぎりのところまで近づけるので写真は自由にとれるようになった。





 
 クリーク沿いの木にカラウオンが数羽止まっていた。
 その反対の民家の木に一羽いた。
 どういうわけか一羽だけ。
 見た目では、濃茶にみえる。
 陽の光でそう見えるのかと思ったが、そうでもない。
 ということは、まだ幼鳥でこれから黒くなっていくということだろうか。
 でもそれなら親鳥が来ていいはずだが、全く単独に一羽。
 それに幼鳥なら動きがチョコマカするが、この鳥は明らかに親鳥の動作。
 とりあえず写真を撮っておく。
 そしてさらに近づいていった。
 逃げない。
 悠然としたものである。
 色は光の反射などではなく、明らかに濃茶。
 ということは、別のカラウオンの種類になる。






 図鑑を見てみた。
 この鳥である。
 「Grey Currawong:gurei:グレイカラウオン」
 和名「ハイイロフエガラス」








 が、である。
 このあたりはこの鳥の生息域ではない。
 さらに悪いことに、図鑑に出ている濃茶のよく似た鳥は西オーストラリアに生息するものだという。
 それが、東海岸にいるとはどういうことだろう。
















 Wikipediaを見てみる。
 地図が載っている。




 話によると亜種が6つあるという。
 図鑑に載っていたのは赤いエリアのカラウオンである。
 右側の緑のエリアはこ種が混在しているところだという。
 ということは現在、その生息域は北上拡大をつづけており、今はすでにNSW州を越えてQLD州に入っているということになってくる。













 [鳥誌page] 



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