Bush-hen:バンクイナ
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これまで「黒クイナ」と「黒バン」に分けていたものを、「バンクイナ:Bush-hen」に統合する。
以下は、分けていたときの記事。
【 黒クイナ(クロクイナ) 】
● 黒クイナの親子
ゴールドコースト・ボタニックガーデンは人工庭園である。
とすれば、そこに集う鳥は見慣れた鳥というか、よく知られた鳥になるはずである。
が、ときどき不明な鳥がいる。
陸鳥と違って水鳥は数が少ない。
それに大きさすべて20センチを超えており、小鳥というのはいない。
となれば、すぐに図鑑から探し出せてしかるべきであるが、それがうまくいかない。
これもその一羽。
形、動きからしてクイナであることはまちがいないだろう。
でも出ていないのである。
動画はyoutubeに載せておきましたのでそこから。
http://www.youtube.com/watch?v=_9IvZtSFtqk&feature=player_embedded
【● 鳥名が判明する 】
さて、その後の5月27日にまた会った。
場所はクーンババ。
とするとこの鳥、この近辺に定着している鳥であり、不明鳥にいれるべきものではないことがわかった。
図鑑に出ているはずである。
調べ直した。
出てきたのが「Bush-hen」という鳥。
図鑑から
『
』
はじめ見たときは「黒バン(仮称)」かと思った。
が、バンなら鼻頭から眉間にかけて大きな甲(額板)があるはずである。
それがない(小さい)ということはバンではなくてクイナになる。
それではということで「黒クイナ」という呼称にしたのだが。
今回判明したのはこの鳥の英名は「ブッシュヘン」であるが、和名は「バンクイナ」。
バンにしてクイナ、いい加減もいいところ。
明らかにイージーな命名。
マップをみると南回帰線から北には海岸沿いに広く分布しているようだが、南側にポツンと飛び地してQLDとNSWの境界をまたいだ地域に生息しているようである。
そこが、この地になる。
「Bush-hen」でwikipediaを調べるとこう出てくる。
「
和名:バンクイナ
英名:Bush-hen
バンクイナ(鷭水鶏、学名:Amaurornis olivaceus)はツル目クイナ科に分類される鳥類の一種である。
フィリピン、ソロモン諸島、モルッカ諸島、ニューギニア、オーストラリア北部に分布する。
全長約32cm。頭頂部から体の上面は、暗いオリーブ色がかった褐色で、喉、胸、腹は緑色がかった灰色である。
虹彩は赤褐色、嘴は緑がかった黄色、脚は黄色である。
河川の近くのアシや草の茂みの中に生息するが、水辺から離れた草地でも見られることがある。
草の種子や昆虫類を食べる。
草の茂みの中に営巣し、1腹4-7個の卵を産む。
以下の5亜種に分類される。
①.Amaurornis olivaceus olivaceus
基亜種。フィリピンに分布する。
②. Amaurornis olivaceus moluccanus
モルッカ諸島、ニューギニア北部に分布する。
本種を別種Amaurornis moluccanaとして分類する説もある。
③.Amaurornis olivaceus nigrifrons
ビスマーク諸島と東ソロモン群島に分布する。
④ .Amaurornis olivaceus ultimus
サンクリストバル島に分布する。
⑤.Amaurornis olivaceus ruficrissus
ニューギニア東南部とオーストラリア北部に分布する。
」
しかし、写真がない。
これによるとオーストラリアに生息するのは⑤の Bush-hen になる。
その写真を The Internet IBC Bird Collection から。
サイト挙げておきます。
動画が入っています。
『
みなみの国の歳時記:ケアンズの自然など。思いつくまま。
http://munkarra.cocolog-nifty.com/blog/2010/12/post-ad00.html
』
【 黒バン(クロバン) 】
なを、これまで「黒バン」という仮称で分類していたものも、バンクイナであろうと思われますので、こちらの項に移しておきます。
● 黒バン:不明鳥 左が幼鳥、右が親鳥
ボタニックガーデンで出会った鳥。
たくさんの写真とビデオを撮ったが、図鑑に載っていない。
クチバシから眉間にかけて甲(額板)があるので「バン:鷭(Hen種)」であることは間違いないと思う。
クチバシが白なら「Coot:オオバン」、赤なら「Moorhen:ネッタイバン」になる。
でも黒のバンは見当たらない。
とりあえずは黒バン(黒鷭:クロバン:Black Native-Hen)としておく。
正式な名前が判明したら書き換えます。
先の灰色インコといい、十分な資料がありながら見いだせないというのはどういうことだろう。
これらの鳥はオーストラリア原産、あるいはオーストラリア生息域の鳥ではないのかもしれない。
例えば、インドネシア、ニューギニアあるいは太平洋諸島の鳥なのかもしれない。
今年はじめ、鎌倉でアメリカムシクイというアメリカ原産の小さな鳥が見つかって話題になったが、それとくらべれば、これらのインコやバンははるかに大型であるから、近場の島々から飛来するのは容易なことなのかもしれない。
親子のバンです。
まずは親鳥から。
バンはそこそこ警戒心があるのだが、このバン、私の目の前を悠然と横切っていった。
次は幼鳥。
[◇]
[● バンクイナ:Bush-hen かも]
この鳥、バンクイナに非常によくにている。
大きさ、羽の色具合など。
以前にバンクイナのビデオをこのクロバンの項にいれたこともある。
違いとしているのは鼻の甲、額板の長さである。
バンクイナは鼻の上あたりまで(くちばしがせりあがっている程度)。
それに対してクロバンは上の写真でみるように眉間あたりまである。
僅かな長さの違いでしかないのだが。
図鑑に出ていないということは考えられないことだから、もしかしたらバンクイナかもしれない。
[鳥誌page]
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