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12月の末ごろのことである。
飛んできて電線に止まった鳥がある。
見慣れぬ鳥で、調べたがわからなかった。
そこで「(仮称)赤クチバシ鳥」としてyoutubeにアップロードした。
<http://
www.youtube.com/watch?v=B5Ef2xay978>
『
電線に止まっていた。
見た感じでフィグバードかと思ったが。
大きさ、体つきが似ている。
が、クチバシはずんぐりで、フィグバードのような鋭さはない。
体は全体に黒、光の反射の関係もあるが黒だと思う。
クチバシと足は赤。
クチバシはブ厚く短い。
小さければフィンチかと思うのだが、電線に止まっている姿から大きさは25センチをこえるくらいある。
図鑑で調べてみた。
クチバシが赤というすぐに判る特徴なので、すぐに出てくると思っが見当たらない。
とりあえず「アカクチバシ:不明鳥」にしておきます。
分かったら、書き直します。
』
先ほどキングフィッシャーを調べていたら、そのページの端に載っていた鳥がなんとなく似ているようなので、検索してみた。
下がそのときの図鑑の写真。
あまり似ていないが、クチバシが赤ということで、もしかしたら、ということで調べてみたらビンゴで当たり。
『
』
英名「Dollorbird:ダラーバード」
和名「ブッポウソウ」
ブッポウソウというのは名前だけは知っている。
「仏法僧」である。
だが、である。
この赤いクチバシで仏法僧とわねえ。
羽根の色が紫だから、僧衣にすれば高位の坊主ということにもなるが。 Wikipediaの写真のほうがわかりやすい。
『
ユーラシア大陸東部とオーストラリアで繁殖する。
ブッポウソウ(仏法僧、Eurystomus orientalis)とは鳥綱ブッポウソウ目ブッポウソウ科に分類される鳥である。
種小名orientalisは「東洋の」の意でブッポウソウ科では本種のみユーラシア大陸東部にも分布する。
日本には夏鳥として飛来し、本州、四国、九州で繁殖し、冬は東南アジアに渡る。
全長約30cm。
雌雄同色で、頭部は黒褐色、尾羽は黒色。
のどは群青色で、胴体は光沢のある青色の羽毛で覆われ、この羽毛は光の加減により緑色に見えることもある。
初列風切に白い斑紋があり、飛翔している時には目立つ。
嘴と脚は赤橙色である。
生息域内では平地から山地まで分布し、水辺に近い森林に生息する。
樹洞を巣にするが、木製の電柱やダムに設けられた排水溝等を巣として利用することもある。
食性は動物食で昆虫類等を食べる。
獲物は飛翔しながら捕食する。
そのため、高木の枝や谷間の上を通過する高圧線などにとまり、昆虫類を探していると思われる個体を観察することが多い。
その場合、ヒタキ類のように同じ場所から飛び立ち、捕食に成功しても失敗しても、ほぼ元の位置に帰るという行動を繰り返す(ことが多い)。
繁殖形態は卵生で1回に4-6個の卵を産む。
巣の中や周囲には貝類の殻、プルタブや瀬戸物のかけらなど光沢のあるものがあり、ブッポウソウがこういったものを集めることが知られている。
その理由はよくわかっていない。
』
ではなぜこれが「ブッポウソウ」というかであるが、それがWikipediaに出ていた。
ちょっとした小話であるが。
『
森の中で夜間「ブッ・ポウ・ソウ」と聞こえ、仏・法・僧の三宝を象徴するとされた鳥の鳴き声がこの鳥の声であると信じられてきたため、この名が付けられた。
しかし、実際のブッポウソウをよく観察しても「ゲッゲッゲッ」といった濁った音の鳴き声しか発せず件の鳴き声を直接発することが確認できないため、声のブッポウソウの正体は長く謎とされた。
結局のところ、この鳴き声の主はフクロウ目のコノハズクであり、このことが明らかになったのはラジオ放送が契機となった。
1935年(昭和10年)6月7日、日本放送協会名古屋中央放送局(現在のNHK名古屋放送局)は愛知県南設楽郡鳳来寺村(現在の新城市)の鳳来寺山で「ブッ・ポウ・ソウ」と鳴く鳥の鳴き声の実況中継を全国放送で行った。
その放送を聞き、鳴き声の主を探した者が、同年6月12日に山梨県神座山で、「ブッ・ポウ・ソウ」と鳴く鳥を撃ち落としたところ、声の主がコノハズクであることが分かった。
時を同じくし、放送を聴いていた人の中から「うちの飼っている鳥と同じ鳴き声をする」という人がでてきた。
6月10日にその飼っている鳥を鳥類学者黒田長禮が借り受け見せてもらうとその鳥はコノハズクであり、山梨県神座山で撃ち落とされたのと同日である6月12日の早朝に、この鳥が「ブッ・ポウ・ソウ」と鳴くところを確認した。
そのコノハズクは東京・浅草の傘店で飼われていたもので、生放送中、ラジオから聴こえてきた鳴き声に誘われて同じように鳴き出したという。
この二つの事柄がその後に行われた日本鳥学会で発表され、長年の謎だった鳴き声「ブッ・ポウ・ソウ」の主はコノハズクだということが初めて判明した
』
つまり
、ブッポウソウはブッポウソウではないのである。
しかし一度ついた名前をとりけすわけにもゆかないので、そのままこの鳥の名前として用いられてことになってしまった、という悲しい経緯を持つ鳥なのである。
では、本当の「ブッポウソウ」たるコノハズクはというと、Wikiprdiaから。
『
』
つまりフクロウ。
フクロウならなんとなく仏法僧らしい。
英名は「Dollorbird:ダラーバード」の由来はというと、こちらのサイトに出ていました。
『
AUS アンティーのブログ -AUS Auntie's Blog-
http://oceanbirds.blog134.fc2.com/blog-entry-624.html
2011/12/23 Fri. 16:00 | Dollarbird ブッポウソウ |
Dollarbird(ダラーバード)ブッポウソウ。
日本でも夏場に見られるそうですが
オーストラリアでは、北部東部で春9月ごろから見られます。
10-1月の繁殖期のためにニューギニアなどから渡ってくるそうです。
1ヶ月前に行ったポートステーブンスでもかなり見れました。
北部沿岸から東部沿岸、南部はヴィクトリア州のメルボルン近辺まで見られるそうです。
クイーンズランド州、ニューサウスウェールズ州の内陸側も近年では確認ができているようです。
中央内陸部、南オーストラリア州、タスマニア州、西オーストラリア州西沿岸は見られないそうです。
オスメスほぼ同じ。
体長260-310mm、高いところに止まっていると、くちばしの赤オレンジ色が目立ち、体の色は地味目に見えますが
こうやって実際写真で見ると本当に綺麗なブルーグリーンなのですね。
Dollardbirdと英名がついていますが、飛んでいるとき翼の内側に見える白い丸模様がアメリカンシルバーダラーコインのようだ、とのことで名がついたそうです。
飛んでいるときもみかけますが、本当に白い丸模様がくっきりです。
すごく目を引きます。
』
[鳥誌page] _