2011年10月13日木曜日

Black-Fronted Dotterel:カタアカチドリ

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● Black-Fronted Dotterel カタアカチドリ


 動くときの速さは抜群の鳥である。
 「Black-Fronted Dotterel:ブラックフロンテッドドテリル」
 和名「カタアカチドリ」
 オーストラリア原産でほぼ全土でみられる鳥のようであるが、今回初めての出会い。




 写真はあまりよくない。
 コンパクトデジカメの限界だろう。


















 Wikipediaから。






 図鑑から。







 [鳥誌page] 



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2011年10月9日日曜日

Black-winged Stilt :セイタカシギ

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● Black-winged Stilt :セイタカシギ


 変な鳥がいた。
 まるで石の真ん中をくりぬいた原始人のコインのような頭の鳥である。
 クチバシが細く、異様に長い。
 足が非常に長い。
 遠くから見た時は一瞬、プラバーかと思ったが、いや違う、初めての鳥だと気づいた。
 とりあえず、写真を撮ることにした。

 図鑑ですぐに分かった。
 「Black-winged Stilt :ブラックウイングドステイルツ」。
 和名「セイタカシギ」

 図鑑から。






 これ、日本でも見られる鳥のようである。
 北海道から九州まで。

 Wikipediaより。

セイタカシギ:背高鷸

 ユーラシア大陸の暖地、アフリカ北部、オーストラリア、南北アメリカ大陸に、渡り鳥または留鳥として分布する。
 日本ではかつて迷鳥としてまれに記録される程度だったが、1978年以降、東京湾や愛知県の埋立地などで繁殖する個体群が現れた。
 現在は各地で生息が確認されており、東京湾付近の千葉県習志野市の谷津干潟などでは周年観察される種である。

 体長(嘴の先から尾羽までの長さ)は 40cm ほどだが、付け根から指先まで 25cm ほどもある長い脚が特徴で、和名もこの脚に由来する。
 足は赤または桃色で、翼は灰色、首筋から腹部にかけては白、嘴は黒という体色で、地味な鳥が多いシギ類の中でも目立つ体色である。
 夏羽では頭頂部から後頭部にかけてが黒くなり、冬羽では白または灰色になる。
 雄は背面が光沢を帯びた黒色、雌は背面が褐色がかり、頭部は少々灰色がかる。

 湿地、干潟、湖沼や水田などに生息する。
 繁殖期は番いで生活し、なわばりを持つ。
 非繁殖期は番いを中心とした家族が集まって群れを形成する可能性がある。

 食性は動物食。
 長い脚で水辺を歩き回り、昆虫や小魚、エビやカニなどを捕食する。
 脚が長いぶん、干潟などの浅瀬で競合するサギや他のシギ・チドリ類よりも深い場所にまで足を延ばすことができる。

 日本での繁殖時期は4-6月で、水際の見通しのよい場所に枯れ草などを重ねて営巣し4卵を産む(地表にそのまま産むこともある)。
 抱卵は雌雄共同で行い、抱卵日数は26-27日。
 営巣地が気象の影響(水害など)をうけやすく、また外敵からの捕食も多いことから卵の孵化率は2割弱といわれている。

 雛は早成性で、雛は孵化後すぐに巣の外に出て、自力で餌を探す。
 親鳥は雛を外敵から保護するが、給餌や餌のとり方の教授は行わない。
 雌の半分ほどは、育雛の途中で、雄と雛を残し繁殖地を離れてしまうが、その場合は残された雄が雛の世話を続ける。
 雛は孵化後26日程で飛べるようになる。

 鳴き声は「ケレッ、ケレッ、ケレッ」。














 「夏羽では頭頂部から後頭部にかけてが黒くなり、冬羽では白または灰色になる」とある。
 写真ではまだらであり、黒羽が生え始めるところのようである。






 [鳥誌page] 



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2011年10月8日土曜日

Cattle Egret:アマサギ

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● Cattle Egret:アマサギ


 頭からクビにかかえて薄オレンジ色のサギにあった。
 遠いのであまり映像はよくない。




 調べてみたら「Cattle Egret:キャトル・イグレット(アマサギ)」と出てきた。
 普段は白色であるが繁殖期にはオレンジ色に変わり、それを「婚姻色」というようである。
 アマサギとは「猩々鷺、飴鷺」と書く。
 婚姻色が飴色ということで名付けられたのであろう。
  大きさはコサギと同じくらいなので、白色の時は間違えそうだが、クチバシも飴色でコサギの黒系とは異なっている。

 図鑑から。






 サギなので渡りをする。
 Wikipediaから


 夏季にアメリカ合衆国や朝鮮半島で繁殖し、冬季になるとアフリカ大陸北部、オーストラリア、ニュージーランド、フィリピンなどへ南下し越冬する。
 多くの地域では周年生息する。
 日本では、亜種アマサギが夏季に繁殖のため飛来し(夏鳥)、九州以南では越冬もする(留鳥)。

 全長46 - 56cm。翼開張88 - 96cm。体重0.1kg。
 後頸、胸部から腹部にかけて白い羽毛で被われる。
 嘴は短く、色彩はオレンジがかった黄色。後肢の色彩は黒褐色。
 繁殖期は眼先が赤く、嘴や後肢の色彩も赤みを帯びる。
 夏季は頭部から頸部、胴体上面はオレンジがかった黄色(飴色)の羽毛で被われ(夏羽)、和名の由来になっている。
 また、冠羽と飾羽が伸びる。
 冬季は頭部から頸部、胴体上面が白い羽毛で被われる(冬羽)。

 草原、農耕地、湿原などに生息する。
 単独やペアで生活するが、小規模な群れを形成して生活することもある。昼行性。
 食性は動物食で、主に昆虫、クモを食べるが、魚類、両生類、小型爬虫類、甲殻類なども食べる。
 大型の草食獣の背中に止まり、寄生虫を採ることもあるので、共生関係の例に挙げられることもある。
 繁殖形態は卵生。同科他種も含めた集団繁殖地(コロニー)を形成する。
 雄が巣材を集め、雌が森林の樹上に木の枝を組み合わせた皿状の巣を作り、日本では4 - 7月に1回に2 - 5個の卵を産む。
 雌雄交代で抱卵し、抱卵期間は22 - 26日。
 育雛は雌雄共同で行う。
 雛は孵化してから30 - 40日で巣立つ。

 漢字表記の猩猩は酒好きな伝説上の動物で、夏羽の色彩に由来する。
 英名cattleは「ウシ」の意で、ウシなどの家畜が移動する際に追い立てられた獲物を目当てに後をつけることが由来。
 現在では家畜のみならず、耕運機の後をつけることもある。
 また近年の開発による農耕地の増加に伴い、分布域が拡大し生息数も増加している。


 珍しい鳥ではないようであるが、私は初めて出会った鳥である。







 [鳥誌page] 



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