2010年12月31日金曜日

Grey Shrike-Thrush (ハイイロモズツグミ)

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● ハイイロモズツグミ:Grey Shrike-Thrush


 ク-ンババ(Coombabah Lakelands)でしばしば出会う鳥である。
 そのたびに、カメラに収めるのだが、まともにピントが合ったことがない。
 なにしろ見てわかるとおりのジミーな鳥。
 少しボケていても全体像はつかめるので、図鑑をめくってみるが、あまりに地味すぎて見つからない。
 それにこれだけジミだと、気を入れて調べようという気にもならないことも確かだ。
 でも長い間ほっぽっておくのも何だからと思って特徴をリストしてみた。

①.背中は黒っぽい灰色
②.腹は白に近い灰色
③.クチバシは小さく特徴のない三角錐
④.大きさは25cm前後
⑤.目は黒

 この程度のもの。
 何しろ、灰色と黒のオンパレード。
 
 面倒だと思いながら探しだしたのがこの鳥。
 図鑑から。






 「Grey Shrike-Thrush」
 和名「ハイイロモズツグミ:灰色百舌鳥鶫」
 なにしろ異常にジミ。
 でも声はいいのです。
 声のビデオを載せてみます。
 まあ、これで声も悪かったら探す気にもならなかったろうが。


























 では全姿のビデオを。






 [鳥誌page] 



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付1

付1

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マガモ:Mallard

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● 不明ガモ


 ボタニック・ガーデンで出会ったカモ。
 ここにいるマミジロカルガモ:Pscific Black Duck とは少し配色が違う。
 特徴をリストする。

1. クチバシが草色
2. クビの付け根に白い輪があり、その下が赤っぽい
3. 後頭部が青
4. 目の下、つまり頬部分が斑点模様

 この特徴にヒットするカルガモは図鑑に載っていない。












 とりあえず「草色嘴ガモ(不明鳥)」としておく。




[★ マガモと判明]

 どうもこのカモ、換羽中(eclipse)のマガモだったらしい。
 換羽については下記のサイトがわかり易いです。
 抜粋で。


とりコレクション ウンチクの館
http://desjiro.onmitsu.jp/unchiku/molt3.htm

年に二回の換羽をする鳥の例

 カモの仲間は通常2回の換羽を一年のうちに行います。 
 換羽の時期は種類や雌雄の違いで異なってきますが、カモのオスでは繁殖羽の期間が長く、非繁殖羽の期間が非常に短いのが特徴と言えるでしょう。


● 換羽中のオス

 マガモは他の潜水ガモと同様、通常は一年目で繁殖活動に入ります。 
 夏の終わりに第二回目の換羽が始まり、部分的に羽毛が生え変わります。
 このときに獲得する羽衣は、見かけ上幼鳥とよく似ているらしく、残念ながら私は比較できる資料を持っていません。
 図鑑でも、幼鳥と同じものとして扱っているので、よほど区別が難しいのでしょう。


● 換羽後のオス(右)




 この後頭部の緑が頭からクビにかけて広がって写真に見るようなマガモのオスが出来上がるようです。
 
 撮った写真によく似ているのが次のサイト。


tnbの 野鳥撮影にはまるっ!  2006 年9 月22 日
http://blog.nsk.ne.jp/tnb7777/archive/day20060922.html

 マガモその後
 8月31日の記事にもアップしたマガモです。
 換羽が進んでいるようです。







 [鳥誌page] 



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2010年12月14日火曜日

不明カイツブリ?




● 不明小鴨


 ボタニックガーデンの池に一羽、ぽつんといた。
 写真でみると幼鳥のようにみえるが、動きはまったく成鳥。
 図鑑で調べたが、わからない。
 
 大きさ形状はカイツブリそのもの。
 が、この鳥潜らない。
 それに目の下の白班がない。
 カイツブリとの違いはそれのみ。
 おそらくはカイツブリと思われる。



 [鳥誌page] 



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Australian Grebe (ノドグロカイツブリ)

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● ノドグロカイツブリ:Australian Grebe


 ボタニックガーデンで出会った鳥。
 巣は池の中にあり、水に浮いている。
 といっても見た目で、本当に「浮いている」はずはないと思う。
 おそらくは下に枯れ木などが水没していて、その上に巣作りしているのではなかろうか。
 そう思って調べてみたら「浮巣:浮き巣」と出てきた。
 やはり浮いているようだ。
 ちなみに浮き巣とは「カイツブリの巣」とある。

 タマゴを抱いていた。
 その横に孵化した2羽のヒナがいた。
 親鳥は私を警戒して巣を離れた。
 このときの2羽のヒナの動きが面白い。




 そのタマゴとは。
 離れたスキを狙って土手を降りて至近で撮りました。






 目の下からクチバシの付け根の下へ斜めの白系のラインが入っているのが特徴。




 Wikipediaの「カイツブリ」から。

 アフリカ大陸、ユーラシア大陸、イギリス、インドネシア、ソロモン諸島、日本、パプアニューギニア、フィリピン、マダガスカルに生息。
 日本では本州中部以南では周年生息(留鳥)し、北海道や本州北部では夏季に飛来(夏鳥)する。

 全長は25-29cm、体重0.1-0.2kg。
 尾羽は非常に短く、外観からはほぼ判別できない。翼の色彩は黒褐色。
 虹彩は淡黄色。嘴の先端と嘴基部に淡黄色の斑紋が入る。

 幼鳥は頭部に黒と白の斑紋が入り、嘴の色彩が赤い。
 夏季には頭部から頸部が黒、頬から側頸が赤い羽毛で被われる。胴体上面は暗褐色の羽毛で被われる。また嘴の色彩が黒く、斑紋が明瞭(夏羽)。
 冬季には頭部から胴体にかけて褐色、頬から側頸が黄褐色の羽毛で被われる。嘴の色彩は暗灰色で、斑紋が不明瞭(冬羽)。

 食性は動物食で、魚類、昆虫、甲殻類、貝類などを食べる。
 潜水して獲物を捕食する。
 繁殖形態は卵生。
 繁殖期には縄張りを形成する。
 水辺近くの水生植物や杭などに水生植物の葉や茎を組み合わせた逆円錐状の巣を雌雄で作り、4-12月に1回に4-6個を年に1-3回に分けて産む。
 雌雄交代で抱卵し、抱卵期間は20-21日。
 生後1年で性成熟する。
 雛が小さいうちは、親鳥が背中に乗せて保温や外敵からの保護を行うことがある。
 冬季には20-30羽からなる群れを形成する事もある。

 流れの緩やかな河川、湖沼、湿原などに生息し、渡りのときには海上で見られることもある。
 標準和名「カイツブリ」は水を「掻いて潜る」が転じたか、潜る時の水音が「つぶり」に転じたとする説が有力。
 古名の「ニオ」は水に入る鳥が転じたのが由来。
 漢字「鳰」も「水に入る鳥」を意味する会意字。
 因みに、和製漢字である。

 琵琶湖は古くから本種及びカイツブリ目の構成種が多かったことから、「鳰海(にほのうみ)」の別名がある。
 これは水鳥が集まる湖の意味で、その由縁から、カイツブリは滋賀県の県鳥に制定されている。



 図鑑から。





 わかりやすいのがこのサイト。

 世界で21種のカイツブリ科について
http://www3.famille.ne.jp/~ochi/bird/kaitsuburi-1.html

カイツブリ類は約 7千万年の間、湖沼などを生息場所としてきた古い生活史があります。
カイツブリ科は、北極・南極の両極地方を除いた全大陸に分布していますが、全ての種が平均分布している訳ではなく、種の分布地域は、かれらの生活環境に適した内陸水面の湖沼があるため、ごく限られた地域だけで生息する種と、とび離れた地域に生息する種もいます。
日本で観察されたカイツブリ類は、カイツブリ、アカエリカイツブリ、ハジロカイツブリ、カンムリカイツブリ、
ミミカイツブリの1属5種。 日本での繁殖は、カイツブリ、アカエリカイツブリ、カンムリカイツブリの3種。

中型から大型の鳥で、雌雄の形態は同色種が多く、頭部は小さく、首は長く、ずんぐりした体形。
歩行は不得手で、繁殖期以外はほとんど陸に上がらないが、潜水の名手..... 潜水に比べると飛行も不得手。
水に潜ることが非常に優れ、冬期は沿岸にも飛来し、活発に潜水して主に小魚類を採食します。
自分の羽毛を食べる・・その訳は、魚類を食べて消化されない魚の骨を固め、ペリット状にして吐き出すためです。
中・南米の高地には、潜水の名手であっても飛行能力をまったく失った3種がいます。

繁殖期は、一夫一妻。 つがいが縄張りをつくって分散。
縄張り意識は、大半の種は縄張り意識が強く、巣を中心に一定の範囲の水面に縄張りを形成して縄張りを守ります。
巣づくりは、淡水の湖沼や沼などの縄張り内に、たくさんの水草や茎などの巣材を用いて「浮き巣」をつくります。
非繁殖期、求愛行動は、頭や首の飾り羽を使い、複雑で精巧な儀式化された求愛行動を行うのもカイツブリ類の特徴で、
この複雑な求愛行動と共通する種との比較研究によって、動物の行動と進化の解明が大きく前進したとのことです。
求愛行動は、繁殖地だけでなく、渡りの途中や、渡り前後の越冬地でも観察できます。



 ビデオ。

http://www.flickr.com/photos/arthur_chapman/4116364262/





 [鳥誌page] 



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2010年12月13日月曜日

Black Swan (コクチョウ)

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● ブラックスワン:Black Swan


 ボタニックガーデンで出会った。
 でかい。
 ツガイでヒヨコが1羽で3羽のファミリー。
 ヒヨコはまだよちよちである。
 そこがまたかわいい。

 親鳥の脚には鑑識標がついている。
 ということは一度捕獲されたということになる。
 どこで捕獲され、調査票が付けられたか。
 この鳥、でかいだけにパワーがある。
 渡鳥ではなく漂鳥とある。
 つまり、飛んでいってそこがいいとなったらそこに腰を据え、もしイヤだったらまたどこかへ行くという習性があるようだ。
 そこで、鑑識標がつけられて、何処へいくかの調査が行われているのだろう。



 Wikipediaを見てみる。



オーストラリアに生息する固有種。
内陸部の乾燥地帯と、ヨーク岬半島を除く全土に生息している。
オオハクチョウなどのように渡りを行わず、季節や環境の変化により移動を行う「漂鳥」である。
オーストラリア唯一の固有のハクチョウ属であるが、コブハクチョウが移入されている。
西オーストラリア州の州の鳥。
またニュージーランドに移入されている。

成鳥は全長110cmから140cm、体重は5kgから6kg、最大で9kg、翼開長は2mである。
くちばしは赤く、先端付近に白色の斑点がある。

羽毛は全体が黒色だが、初列風切羽から二列風切羽の外側にかけてが白色である。




 さて、素朴な疑問がある。
 親鳥はその名の通り「黒」、がそのヒナは「白」。
 となると、托卵でもされたか、と思ってしまう。
 が、これが正常という。
 ヒナは白で、成長するにしたがって黒に変わっていくという。
 「なぜに白が黒に?
 やはり素朴な疑問になってしまう。
 進化の過程で遺伝子的になにかあったのであろうか。
 
 Wikipediaから、

幼鳥は羽毛は白色でくちばしは黒色、成長するにつれて羽毛が黒くなり、くちばしは赤褐色から赤色へと変わっていく。







 Wikipediaから、

食性は草食性で、主に水草を食べる。また、水辺に近い場所や陸上でも、採食することがある。

繁殖期は場所によるが4月から9月。
つがいは一生の間、継続する。
コクチョウは大抵、湖の浅瀬か島に草を積み上げた直径約1.5mの巣を作る。
普通、毎年同じ巣を利用し、必要があれば修復したり立て直す。
通常、4-6個を産卵し、雌雄ともに抱卵する。
オスとメスは共に巣を守り、一旦ひなが飛べるまでに育つと、家族でえさを探す姿が良く見られるようになる。
乾燥期に湖沼の水が少なくなると水を求め、数百羽の群れになり移動を行う。
夜間飛翔することが多い。

英語にはかつて、無駄な努力を表す諺として、「黒い白鳥を探すようなものだ」という語句があった。
しかし1697年に実際にオーストラリアでコクチョウ=「黒い白鳥」が発見された事は、当時驚きをもって迎えられたという。


 「夜間飛翔」するとある。
 鳥は鳥目で夜は見えないという説もあるが、月夜の飛翔であろうか。








 図鑑から。











 「漂鳥」ということで、今年正月に東京の石神井公園に飛来している。

練馬の石神井公園にコクチョウ飛来 - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/region/kanto/tokyo/100106/tky1001061555009-n1.htm
2010.1.6 15:55

都立石神井公園に飛来したコクチョウ=東京都練馬区石神井台都立石神井公園に飛来したコクチョウ=東京都練馬区石神井台

 東京都練馬区石神井台の都立石神井公園の池に2羽のコクチョウが現れた。同公園には昨年同時期にハクチョウがやってきて話題となったが今年は“黒い珍客”で、アマチュアカメラマンや近所の人たちでにぎわっている。

 コクチョウはオーストラリアなど南半球の湖沼に生息する水鳥。姿はハクチョウと同じだが、色は真っ黒で、くちばしは赤い。

 5日午前8時ごろ、同公園職員が発見した。6日も優雅に漂ったり、水に首を突っ込んだりし、子供たちを喜ばせていた。


 このときのビデオが載っていました。

コクチョウが石神井公園に
http://www.youtube.com/watch?v=OPSxKyl7DGg






 [鳥誌page] 



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2010年12月1日水曜日

不明鳥(一枚の写真)

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 1枚の写真の鳥。











 [鳥誌page] 



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