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● Yellow-Rumped Thornbill:コモントゲハシムシクイ
内海沿いを歩いていると、ひじょうに小さな鳥をみかける。
動きがすばやく、地味である。
その大きさから木にとまると、葉陰になり、色に特色がないので分かりづらくなり、写真にとってもボケてしまう。
先日、偶然にヒヨコに会った。
ヒヨコは恐れを知らないので木の下の方におりてきて戯れてくれる。
シャッターを切り続けた。
なかなか出会えないチャンス。
みて判るようにこれといった特徴がない。
大きさは10センチくらい。
胸は黄色味かかった白。
羽はうす茶色。
この手の鳥はたくさんいる。
悩んでいたら、これだという特徴を見つけた。
額のマダラ模様。
写真は見上げる形で撮るので、普通はこの部分が撮れない。
よって不明鳥になってしまうことが多い。
今回はいくつか確認できる写真をゲットできた。
言い換えると、この部分がこの鳥の唯一の特徴といっていい。
これで調べてみた。
図鑑からでてきたのがこの鳥。
『
』
和名は「コモントゲハシムシクイ」という。
Wikipediaによると「トゲハシムシクイ」というのは「オーストラリア区に生息する」とある。
トゲハシとは刺嘴であろうか。
「ハシ」とはクチバシで「嘴」である。
となると「トゲハシ」とは「トゲのような嘴」ということになる。
なら「コモン」とは。
英語でコモンは「共通・通常」という意味だが、英文混用ということはない。
とすると「小紋」だろう。
「小紋刺嘴虫喰」が和名ということになるのだろうか。
成鳥と幼鳥の違いは腹の色が大きくなるにしたがって黄色味を増していくことにあるようです。
ちなみに「Yellow-Rumped Thornbill」は、「尻の部分が黄色い、トゲのようなクチバシ」という意味になります。
とすると、刺の先端のようなクチバシということで「刺端」だろうか。
ムナグロオーストラリアムシクイと並んで地球温暖化のニュースによって有名になっている鳥である。
再録になりますが、そのニュースを載せておきます。
『
Gigazine 2009年08月13日 18時00分21秒
http://
gigazine.net/index.php?/news/comments/20090813_birds_shrinking/
地球温暖化の影響で鳥も小さくなっている
以前GIGAZINEでは温暖化の影響で年々体高も体重も小さくなっていくヒツジについてお伝えしましたが、オーストラリア国立大学の調査により鳥もサイズが小さくなっていることが明らかになりました。
これもまた温暖化が原因だと考えられているそうです。
詳細は以下から。
Global warming causing birds to shrink - Telegraph
Proceedings of the Royal Society Bに発表されたオーストラリア国立大学のJanet Gardner博士らによる研究で、オーストラリアに生息する8種の鳥において、過去一世紀で約2~4%体が小さくなっていることが明らかになりました。
原因は地球温暖化だと考えられています。
もともと赤道に近いところに生息する鳥ほど体が小さく、高緯度に生息する鳥ほど大型な傾向(ベルクマンの法則)があります。
恒温動物の体内での熱生産量は体重に比例し、放熱量は体表面積に比例します。
したがって温暖な地域では放熱を十分に行う必要があるから小型 (体重当たりの体表面積が大きい)であるほうがよく、寒冷な地域では放熱を抑える必要があるから大型(体重当たりの体表面積が小さい)のほうが有利となります。
この法則に従い、温暖化の影響で高緯度の鳥も小型化してきているということのようです。
「わたしたちの調査結果は、分布地域にもとづく鳥の大きさが変わってきていることを示す初めてのものです。今のシドニーの鳥は、昔なら緯度にして7度赤道に近いブリスベンで見られた大きさとなっています」
と語るGardner博士。
今回の研究では1860年から2001年にかけての約140年間に採集された517羽の標本を調査し、鳥の体の大きさの指標となる羽根の長さが1.8%~3.6%短くなっていることが確認されました。
小型化が最も顕著だったのはムナグロオーストラリアムシクイで、その次がYellow-rumped Thornbill(コモントゲハシムシクイ)だったそうです。
Gardner博士によると環境の変化による栄養摂取の変化が小型化につながったという証拠は見られなかったとのこと。
● ムナグロオーストラリアムシクイ
● コモントゲハシムシクイ
興味深いことに、今回判明した鳥の小型化はショウジョウバエ科の数種に見られる小型化現象にそっくりだったそうです。
ショウジョウバエは鳥の餌ともなります。
「高緯度(南極に近い方)の地域に生息するショウジョウバが、20年前にもっと北(赤道に近い方)に生息していたショウジョウバエの遺伝子構成を持つようになっています。地球温暖化を考えると、理にかなったことです」
とGardner博士は語っています。
今回の研究結果は最近発表されたソアイヒツジが過去24年間に5%小型化しているという調査結果や魚の平均重量が過去20~30年間に半分も減っているという報告などと合わせ、温暖化が動物界に重大な影響を及ぼす可能性があるという科学者たちの見方を裏付けるものとなっています。
』
ビデオをどうぞ。
小さな鳥ですので、分かりにくいです。
なを最後の方に聞こえる音は、飛び立とうとしている水上飛行機ターガーモスの爆音です。
動画の編集はmoviemakerを使っていますが、この手の画像(松葉が縦縞となって画面全体に流れている)をムービーメーカーにかけると画面が劣化して見るに耐えなくなってしまいますので、爆音部分もそのまま載せました。
youtubeにグッドな動画を載せてあります。
googleの動画項目で調べましたがあまりいい動画は載っていません。
よって,このyoutubeに載せた動画は良好のレベルに入ると思います。
蛇足で述べますと、動画それ自体が最近のデジタル対応カメラの発展に依存しているせいか、ここオーストラリアの野鳥についてはあまりにも少なすぎるという状況です。
コンパクトデジカメは、ここでは光学望遠で3倍4倍5倍が普通。
10倍というのは量販店では売っていない。
5倍だとズーム筒が2本、10倍だと3本になる。
それだけ機構が複雑になり、ソフトも煩雑になる。
実際、私のデジカメも3回トラブルを起こしている。
カメラの故障というのは、人生の中でこのカメラがはじめて。
うち1回は日本に送って直してもらった。
他の2回はまれに出るソフトエラーのようである。
だから、10倍望遠デジカメは量販店では扱わない。
値段の割にリスクが高いからである。
修理ができないせいである。
野生の鳥を撮ろうと思ったら10倍はいる。
一眼レフなら造作もないが、そんなものを持って出歩くのはプロのみ。
よって、野鳥の動画は圧倒的に少なくなる。
例えば「ニジハバト」などは私の撮ったコンデジの動画が最高部類に属してしまうほどです。
それと比べると日本はカメラ大国ですので、すばらしいものがたくさんあります。
なにしろアマチアが最高機材で撮ったと思われる動画が検索するとズラリと並びますから。
ここは、遅れています。
しかたがないことですが。
『
コモントゲハシムシクイ
http://
www.youtube.com/watch?v=RhRr9KkWrvY
http://
www.youtube.com/watch?v=wEcegF4EhD4
』
● コモントゲハシムシクイのヒヨコたち
歩く姿を載せておきます。
なをこの鳥、これまで見かけた記憶がありません。
今年急激に増えたのではないでしょうか。
このところ異常気象が続いていますが、とくに今年はちょっと鳥世界がおかしいです。
[◇]
いい写真とビデオが撮れましたので載せておきます。
『
YACHO動画 コモントゲハシムシクイ
』
[鳥誌page]
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